坪庭それぞれ
坪単位の小さな庭に様々な工夫をこらして、素敵な空間を演出してみるのはいかがでしょうか。光と風、水と緑のハーモニーが奏でる一時の安らぎを自分で作ってみるのはいかがでしょうか。坪庭はベランダやガーデニングに最適な選択だと思います。和風、洋風のエッセンスを自分で取捨選択し、日本庭園風にするも良し、枯山水風にするも良しだと思います。モダンなデザインや作り方を学ぶには販売されている坪庭セットを参考にしてみるのもいいと思います。そんな坪庭について調べてみました。
坪庭の歴史
坪庭はもともと日当たりが悪く窮屈で狭い間取りの京町屋で、いかに快適な環境を造ろうかという知恵の中から発展してきたものなのだそうです。そのため部屋と部屋の間に坪単位の小さな庭をつくり、光と風を上手に生かす工夫がされていて、その形状から壷庭とも呼ばれることがあります。
趣味のガーデニングで設計から起こして、道具をそれぞれ揃えて作るのも結構ですし、既存の坪庭セットを購入して活用してもいいでしょう。坪庭の作り方を知るにはまず様々な既存のものをお手本に見てみることをお勧め致します。なぜならどのような庭を造りたいのかというイメージがあるとより具体的な庭つくりになっていくからです。
例えば、京都を代表する写真家・水野克比古が撮った「京都の坪庭」写真集のように、社寺の坪庭をはじめ、旅館・料亭の季節を感じる坪庭、個人邸宅の洗練された坪庭などの美しい写真集を見てみるなどして感性を養っておくのも一つの方法ではないでしょうか。
坪庭の作り方
まず坪庭を作るにあたってのポイントを見てみましょう。
- 坪庭のたたき台となるイメージをつくる。 写真集やインターネットなどでいろいろな坪庭や庭園などをたくさん見て自分なりに作りたい庭のイメージを想像してみましょう。あなたの好みは和風なのか洋風ですか。石組みの庭ですか、それとも水のある流れや池が中心の庭ですか。芝を使ってみますか、それとも雑木、または仕立て物中心の庭かなど。イメージしてみましょう。あまりたくさんの要素を盛り込むと限られた坪庭の中が煩雑になってしまいますので、不必要な要素は十分に整理して、単純明快に心がけるといいかもしれません。
- 坪庭のメインテナンスを考慮する。 植物や池などを取り扱う場合には、木の手入れや水周りの管理なども考慮しておきましょう。庭木の管理では、肥料を与える施肥や、雪害などから守るための防寒対策、害虫から守るための消毒、害虫対策が必要になってきます。水を取り扱う場合には、排水に注意する必要があります。排水が完全でないと、植木や下草を植え、砂利を敷いてきれいに仕上げても、一度大雨が降ったら、水びたしになり、庭がメチャクチャになってしまいます。また衛生面でも注意しておかないとボウフラが発生するなど思わぬトラブルになったりします。場合によっては配水管を下に通さなければならないケースもあるので、坪庭作りの段階でチェックして、必要に応じて配管してもらうなどの工夫が必要な場合もあります。
- 照明の効果的な活用 照明を効果的に配置し活用することで、夜仕事から戻ってきてふと見た庭に浮かぶ、照明に照らし出された樹々のシルエット、下草や芝生の緑の作り出す癒し空間。とてもリラックスさせてくれますよね。夜の坪庭も意識して設計していくことも大切です。
- 鉢物の植物を活用してみる 場合によっては直接樹木を植えず、鉢物で木々を配置し、季節によって置き換えてみるなどしてもいいかもしれません。鉢物を装飾品として上手に利用することで手軽に坪庭のイメージを変更することができるかもしれませんね。
- 添景物でアクセントをつける 灯篭、ガーデンライト、彫刻、手水鉢などをどう配置するかで坪庭のイメージもぐんと良くなります。このあたりのセンスを養うためにもたくさんの事例をみておくことが有効になります。あまりごちゃごちゃと多くを詰め込むよりもシンプルにスッキリとした配置を心掛けましょう。
